ハンドメイド作家として成功している人の中には1ヶ月で40万円、もしくはそれ以上を稼ぐ人がいます。メディアでも成功例が度々紹介されていますね。一方で、統計では1ヶ月10万円以上の売上がある作家さんは全体の5%だと言われています。
ハンドメイド作家の中には、趣味として物を作っていた人が本業として活動していくこともあります。 自分の好きなこと、得意なことで生計を立てられるのは理想の働き方です。
在宅で制作、販売工程の全てを行うことが可能です。会社勤めが必要ない為、小さな子供がいる方にもオススメです。
インターネット、イベント、委託販売のいずれでも自身で販売スペースを確保する 必要がありません。その分、インターネットサイトでは販売手数料、イベントではブース出展料、委託販売では委託料および場所代が必要となります。
出退勤時間がなく、自分のペースで就業出来ること、利益が出るように価格設定を自由に設定出来ます。 仕事自体が決まったルールに縛られることなく、自由に自分の計画通り進められます。
趣味で作業する分にはまったく気にしないことですが、作家として売れると手が回らない程忙しくなる場合があります。
自分のオリジナル作品であるハンドメイド作品は、他の人に制作お願いすることが難しく、また利益を出し続ける為、顧客の納品要望などに応える為、制作に追われるということは人気作家であれば珍しくありません。また、制作工程以外の多岐にわたる業務(発送業務や梱包など)も自身で行わなければならはい為、夜中まで作業に当たらなければならないこともあるでしょう。
価格設定の基本は「利益は出すこと。ただし相場に見合わない価格設定では売れない為、商品の価格相場を把握して設定すること」です。利益を出す為には、すべての経費を考慮して設定する必要があります。
材料費、発送代金、手数料や出展料、梱包資材費、ハンドメイド技術向上の為の本や講座料の経費と相場の全てを考慮して価格設定します。その為販売価格を決めるのが難しくなります。
商品が売れないからといって価格を安く設定しすぎることは禁物です。売上が経費下回ってしまうと、作れば作るほど赤字という負のループに陥りかねません。
ハンドメイドは、一つのサイトやイベントで何千、何万といった数もしくはそれ以上(サイト大手minneでは登録作品数867万点)の作品が出品されています。商品数を多くすることで、お客様の目にとまる可能性が上がり、作家性や商品の傾向を伝えやすくなります。
商品数を増やす際は、自分の作品の派生品を作っていくと一から作るより制作時間の短縮が出来ます。また、素材の流用が出来る場合がありコストメリットもあります。
派生品とは、色違い、用途違い、サイズ違いが代表例です。用途違いとは、たとえばピアスで作った作品をチェーンをつけてネックレスにしたり、ヘアピンにすることです。
ハンドメイドで成功する為には、顧客(ファン)を増やすことが必要です。その為には、数ある商品、作家の中から特別感、この商品でなければ、この作家でなければならないとお客様に思ってもらうことが大事です。作品に唯一無二の世界観やこだわりを出すことで作品が数ある中の一つに埋もれることなく、顧客としてリピートしてくれるお客様がついてくるはずです。
宣伝は、SNSを上手く活用します。「Twitter」「Instagram」「Facebook」「ブログ」などにハンドメイド作家としてアピール出来るつぶやきや動画(新作のお知らせや制作工程動画など)を定期的にアップします。
さらに名前を知ってもらう為には、講師としてワークショップやセミナーを開くこともアプローチの一つです。作家によってはメルマガやハガキを使って顧客の囲い込みを狙う人もいますが、これらは先行投資が高額になる為、ハンドメイド作家として軌道に乗れば検討しましょう。
在宅ワークだからといってダラダラと作業を行うと時間ばかりを要してしまいます。1日の「しなければいけないこと」を確実に行う為、作業時間を決めて集中して作業します。作業スピードを上げ、生産性を上げる意味では、「売れる定番商品」を持つと効果的です。自分の商品の中でもリピートして売れる商品は在庫確保、派生品を制作することで、構成がすでに出来ている商品の為時間短縮にも繋がります。また資材ロス、ある程度まとめて資材発注できる為コスト削減にもなります。
メールやサイトでの受注依頼などを毎日同じ時間にチェックします。制作作業中や他の作業を中断してメールチェックをするのは効率が上がらず、集中力も下がります。
たとえば1日2回、8時と20時にメールチェック、チェック時に来ているメールやメッセージにまとめて返信作業を行います。どうしても緊急を要する売上に繋がりそうな商品への問い合わせメッセージやメールには、作業休憩中に携帯から返信すると作業中断せずに済みます。
・スケジュール管理を徹底
1ヶ月単位で月の売上目標と新作を◯点出品するなどの行動目標を立てます。目標達成の為を週ごと、日ごとに割っていき、1日で達成すべき毎日の目標を立てます。ただしお客様相手のビジネスは目標、スケジュール通りに常に行動が出来る訳ではありません。必ずイレギュラーが発生します。大まかな目標や行動スケジュールを念頭に置いた上で、毎日作業開始前にその日にしなければならない作業を確認し、1日の予定を立てましょう。
・作業スペース
制作に必要な道具や材料、発送に必要なものは限られた作業スペースに整理整頓して手の届くところに配置します。無駄な動き、物を探して周るようなことは時間ロスでしかありません。作業棚や引き出しのあるクリアキャビネットなどを活用し、自分が作業しやすい位置にセッティングしましょう。
1つの作業を出来るだけまとめることで、作業効率は格段に上がります。たとえば発送予定を1週間に設定しているなら、売れたものを1週間分まとめて発送作業を行います。写真撮影や新作のアップロードなども都度行うのではなく、同じ作業は出来るだけまとめることで、あれもこれも中途半端といったことがなくなります。
ハンドメイドは売れれば売れるほど多忙になります。作業効率が悪く「ハンドメイドは作業時間に見合わない仕事」となるか、「作業時間は短い稼ぐハンドメイド作家」になれるかは本人の工夫次第です。
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