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DIYを始めよう!初心者でも失敗しないコツやおすすめの道具を紹介

「DIYに興味があるけれど、道具の使い方がわからない」「失敗したらどうしよう」「何から始めればいいのかわからない」そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。実は、DIYは基本的なコツを押さえれば、誰でも楽しく取り組むことができる趣味なのです。本記事では、DIY初心者の方でも安心して始められるように、基礎知識から実践的なコツ、おすすめの道具まで詳しく解説していきます。
目次

DIYとは?初心者が知っておきたい基礎知識

DIYを始める前に、その基本的な考え方や魅力について理解しておくことで、より充実した作業が可能になります。まずは、DIYの基礎知識からみていきましょう。

DIYとは?

DIYは「Do It Yourself(自分でやる)」の略称です。家具や収納、インテリアなどを自分の手で作り上げることを指します。既製品を購入するのではなく、自分で材料を選び、設計し、組み立てることで、世界に一つだけのオリジナル作品を作ることができます。
DIYの最大の魅力は、自分の理想とする空間づくりが可能になることです。市販の家具では、サイズが合わない、デザインが好みではない、という経験はありませんか。DIYなら、部屋のサイズに合わせた収納や、こだわりのデザインの家具を製作できます。
また、既製品を購入するよりも費用を抑えられる可能性があり、経済的なメリットも期待できます。さらに、作る過程での工夫や、完成時の達成感など、ものづくりならではの喜びを味わうことができます。

初心者が持つべき心構え

DIYを楽しく続けていくためには、適切な心構えを持つことが何より大切です。道具の使い方や技術は徐々に身についていきますが、最初から正しい心構えで取り組むことで、長く楽しく続けることができます。
ここでは、DIY初心者が特に意識したい3つの心構えについて詳しく解説していきます。

①完璧を求めすぎない

初めてDIYに挑戦する方は、プロのような仕上がりを目指してしまいがちです。しかし、道具の使い方に慣れていない段階では、思い通りの仕上がりにならないことがほとんどです。例えば、木材をまっすぐに切ることや、ネジをきれいに締めることなど、一見簡単そうに見える作業でも、実際にやってみると難しいものです。
大切なのは、失敗を恐れず、むしろ学びの機会として捉えることです。上手くいかなかった箇所があれば、なぜそうなったのかを考え、次回の作業に活かしていきましょう。完璧な仕上がりを目指すよりも、作業の過程を楽しむ気持ちを持つことで、自然と技術は向上していきます。

②安全性を最優先

DIYでは、様々な工具や材料を使用します。そのため、安全面への配慮は絶対に怠ってはいけません。作業を始める前には、使用する工具の取扱説明書をよく読み、適切な使用方法を確認することが重要です。また、作業に適した服装や、保護メガネ、手袋などの防護具の着用も必須です。
作業場所の環境整備も安全性に直結します。工具や材料を整理整頓し、十分な作業スペースを確保しましょう。また、切れ端や釘などは速やかに片付け、常に安全な作業環境を維持することを心がけます。これらの基本的な安全対策を習慣化することで、より安心してDIYを楽しむことができます。

➂少しずつ難しい作品に挑戦

DIYの醍醐味は、徐々に技術を磨きながら、より難しい作品に挑戦していけることです。しかし、最初から難しいプロジェクトに挑戦すると、途中で挫折してしまう可能性が高くなります。例えば、初めてのDIYでいきなり大きな本棚を作ろうとするのは避けたほうが賢明です。
まずは小さな棚や簡単な収納ボックスなど、基本的な作品から始めましょう。これらの作品を通じて、工具の使い方や材料の特性を理解し、基礎的な技術を身につけていきます。
小さな成功体験を積み重ねることで、自信がつき、より複雑なプロジェクトにも挑戦できるようになります。また、各プロジェクトで得た経験は、必ず次の作品作りに活かすことができます。

初心者におすすめなDIY道具の選び方

DIYを始めるにあたって、適切な道具を揃えることは作業の効率や安全性に大きく影響します。初心者の方は、どのような道具が必要なのか悩むことも多いでしょう。
ここでは、DIYを始める際に最低限必要となる基本の工具と、それぞれの選び方について詳しく解説していきます。

電動工具の選び方

電動工具の代表格である電動ドライバーは、DIYの作業効率を大きく向上させる必須アイテムです。初心者の方は12V程度の軽量タイプを選びましょう。
重すぎない重量で長時間の作業も疲れにくく、ほとんどの家具製作に十分な性能を備えています。価格は5,000円から15,000円程度のものがおすすめです。

手工具の基本セット

手工具は電動工具と違い、細かな作業や力加減の調整が必要な場面で重宝します。基本となるのは、以下になります。
・金槌
・ノコギリ
・メジャー
・水平器
金槌は300g程度の標準サイズが扱いやすく、ノコギリは替刃式を選ぶと切れ味を維持しやすいです。メジャーは5.5m程度、水平器は30cm程度のものが汎用性高く使えます。

工具の収納と管理方法

工具を長く使い続けるためには、適切な収納と管理が欠かせません。工具箱やツールバッグを用意し、使用後は必ず清掃してから保管します。
特に刃物類は湿気を避け、錆び止めを施すことで長持ちします。また、工具の置き場所を決めておくことで、作業時にスムーズに取り出せるようになります。

DIY初心者が扱いやすい材料とは

DIYで使用する材料の選び方は、作品の出来栄えを大きく左右します。特に初心者の方は、加工のしやすさと価格のバランスが取れた材料を選ぶことが重要です。
ここでは、DIY初心者の方が最初に使用する材料について、その特徴と選び方を解説していきます。

木材の種類と特徴

初心者におすすめの木材は、以下の3種類です。
・SPF材
・合板
・集成材
SPF材は軽量で加工しやすく、棚や簡単な家具作りに最適です。価格も手頃で、失敗を恐れずチャレンジできます。合板は安定した強度があり、棚板や箱物の製作に向いています。
集成材は反りが少なく見た目も美しいため、テーブル天板などの見えがかりの部分に使用すると満足度の高い仕上がりが期待できます。

接合部材と金具の選び方

木材を組み立てる際に使用する接合部材や金具も、作品の完成度に関わる重要な材料です。L字金具やコーナー金具は、棚や箱物の製作に欠かせません。
また、木ネジは用途に応じて適切な長さと太さを選びましょう。初めは汎用性の高いステンレス製のものを中心に揃えると良いでしょう。

表面仕上げ材料

作品の見た目を決める表面仕上げ材料も重要です。ニス、ワックス、ペイントなど、様々な選択肢がありますが、初心者は水性塗料から始めることをおすすめします。
においが少なく、塗り直しも簡単にできるため、失敗を恐れず挑戦できます。また、やすり紙は80番から240番程度まで数種類用意すると、きれいな仕上がりが期待できます。

DIY初心者でも失敗しないためのコツ

DIYを楽しく、そして安全に進めるためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、初心者の方でも実践できる、失敗を防ぐためのコツについて解説していきます。

作業前の準備

まず重要なのは、適切な作業スペースの確保です。最低でも2畳程度の空間が必要です。作業台や工具を置くスペース、材料の仮置き場所などを考慮して、余裕を持った空間を用意しましょう。また、床や壁の保護も忘れずに行います。養生テープやシートを使用して、作業による傷や汚れを防ぎます。
作業スペースを確保したら、材料の準備を行います。必要な材料はリストアップし、数量を正確に把握します。カット寸法を間違えないよう、採寸は慎重に行います。また、失敗に備えて、材料は必要量より10%程度多めに用意しておくことをおすすめします。
作業前の準備として最後に確認するのは、工具の状態です。刃物類の切れ味や、電動工具の充電状態を確認します。安全装備も忘れずに用意しましょう。これらの準備を丁寧に行うことで、作業をスムーズに進めることができます。

基本的な作業のポイント

DIYの基本となる作業について、具体的なポイントを解説していきます。特に木材のカットとネジ止め作業は、多くのプロジェクトで必要となる重要な技術です。
木材のカットは、DIYの中でも特に注意が必要な作業です。まずは採寸を慎重に行い、カット線をはっきりと引きます。材料はしっかりと固定し、ゆっくりと丁寧に切ることを心がけます。力を入れすぎると材料が割れたり、切り口が歪んだりする原因となります。
ネジ止め作業では、下穴を開けることが重要です。下穴とは、ネジを打ち込む前に開ける小さな穴のことです。ネジの径よりもやや細い穴を開けることで、木材の割れを防ぎ、ネジがまっすぐに入りやすくなります。電動ドライバーを使用する際は、回転数を調整し、ネジを垂直に締めることを意識しましょう。

初心者でも作れるDIYプロジェクト

DIYに慣れていない方でも、適切な準備と手順を踏めば、素敵な作品を作ることができます。ここでは、初心者の方でも挑戦しやすいプロジェクトを紹介していきます。

簡単な棚作り

壁に取り付ける棚は、DIY初心者の方が最初に挑戦するプロジェクトとして最適です。見た目の完成度が高く、実用性もあり、作業工程も比較的シンプルです。ここでは、基本的な棚作りの手順について説明していきます。
まず必要な材料について説明します。棚板には集成材(900×300mm程度)を使用します。取り付け用のL字金具、木ネジ、そして壁に取り付ける場合はアンカーも必要です。工具は、以下が基本となります。
・電動ドライバー
・メジャー
・水平器
これらの材料と工具があれば、シンプルながら実用的な棚を作ることができます。
手順としては、まず棚板のサイズ調整を行います。必要に応じて長さを調節し、やすりがけで表面を滑らかに仕上げます。その後、L字金具を取り付け、最後に壁への設置を行います。壁に取り付ける際は、必ず水平を確認し、しっかりと固定することが重要です。

収納ボックス

収納ボックスは、見た目も機能も実用的な、DIY初心者にぴったりの作品です。サイズや形状を自由に決められる上、作る過程で基本的な工具の使い方も学べます。
収納ボックスを作るために必要な材料は、板材(合板または集成材)、木ネジが基本となります。扉付きにする場合は蝶番も必要です。大きさは用途に応じて自由に決められますが、初めは300mm四方程度の小さめサイズから始めることをおすすめします。
作り方は、まず必要なパーツを正確にカットすることから始めます。底板、側板、背板をそれぞれ準備し、組み立てていきます。接合部分は木ネジでしっかりと固定します。表面の仕上げ処理を行い、必要に応じて塗装を施せば完成です。

よくある失敗とその対処法

DIYを始めたばかりの方は、様々な場面で戸惑いや失敗を経験するかもしれません。しかし、これらの失敗は適切な知識があれば防ぐことができます。ここでは、初心者がよく経験する失敗とその対処法について解説していきます。

木材関連の失敗

木材を使用したDIYでは、材料の特性を理解していないことによる失敗がよく見られます。ここでは、特に多い失敗例とその対策について詳しく説明していきます。
木材が割れてしまうのは、最も一般的な失敗の一つです。これは主に、力の入れすぎや下穴の不足が原因で起こります。特に木材の端に近い部分でネジ止めを行う場合は、必ず適切な大きさの下穴を開けましょう。
また、ネジを締める際は、必要以上に力を入れすぎないよう注意が必要です。木材の種類によって硬さが異なるため、それぞれの特性に合わせた力加減を覚えていくことが大切です。
カットが曲がってしまうのも、初心者によく見られる失敗です。これは主にガイドなしで作業を行うことが原因です。定規やガイドを使用することで、まっすぐなカットラインを維持することができます。また、切断の際は、一度に切り進もうとせず、ゆっくりと少しずつ進めることをお勧めします。

ネジ関連の失敗

ネジを使用する作業は、DIYの基本となる重要な工程です。しかし、適切な知識がないと様々なトラブルが発生する可能性があります。ここでは、代表的なネジ関連の失敗とその対処法を解説します。
ネジの頭が潰れてしまうトラブルは、多くの初心者が経験する失敗です。これは主に、ドライバーのサイズが合っていないことが原因です。
ネジの頭の溝にぴったりと合うサイズのドライバーを使用することが重要です。また、電動ドライバーを使用する際は、最初は低速で、ネジの頭がしっかりと溝にはまっていることを確認してから締め付けを行います。
ネジが浮き上がってしまう問題も頻繁に発生します。これは主に締めすぎが原因です。ネジは適度な力で締めることが重要で、特に柔らかい木材を使用する場合は注意が必要です。電動ドライバーを使用する際は、トルク設定を適切に調整することで、この問題を防ぐことができます。

安全に作業を進めるために

DIYを楽しく続けていくためには、安全への配慮が欠かせません。ここでは、安全な作業環境の整え方と、工具の適切な取り扱い方について詳しく解説していきます。

基本的な注意点

DIYの作業を始める前に、安全な環境を整えることは非常に重要です。適切な準備を行うことで、事故やケガのリスクを大幅に減らすことができます。
作業場所の整備は、安全な作業の基本となります。床にはしっかりと養生シートを敷き、工具や材料は整理整頓して配置します。
十分な明るさを確保することも重要で、作業台の上には適切な照明を設置しましょう。また、換気にも注意を払い、特に塗装作業を行う場合は窓を開けるなど、新鮮な空気を取り入れることを心がけます。
作業時の服装も安全性に大きく関わります。長袖と長ズボンを着用し、露出部分を最小限に抑えます。靴は必ず滑りにくいものを選び、サンダルなどは避けましょう。また、作業内容に応じて、防護メガネや手袋などの保護具の着用も必要です。

工具の取り扱い

安全な作業を行うためには、工具の適切な取り扱いが不可欠です。ここでは、電動工具と手工具それぞれの注意点について説明します。
電動工具は便利な反面、使い方を誤ると大きな事故につながる可能性があります。使用前には必ず動作確認を行い、コードの損傷やプラグの状態をチェックします。使用後は清掃をしっかりと行い、決められた場所に保管することが重要です。
手工具については、定期的な手入れと適切な保管が重要です。特に刃物類は、切れ味が悪くなると作業時に余計な力が必要となり、事故のリスクが高まります。使用前には工具の状態を確認し、不具合がある場合は修理や交換を行います。

DIYの応用と発展

基本的な技術を習得したら、次は更なるスキルアップを目指しましょう。ここでは、DIYの技術を向上させるための方法と、レベルの高い製作について解説します。

スキルアップの方法

DIYの技術を向上させるためには、体系的な学習と実践が重要です。ここでは、効果的なスキルアップの方法について説明していきます。
基礎知識の習得は、書籍やオンライン動画を活用することで効率的に進めることができます。特に初心者の方は、基本的な工具の使い方や材料の特性について、しっかりと理解を深めることが大切です。また、各地で開催されているDIYワークショップに参加することで、実践的な技術を学ぶことができます。
実践的な技術向上のためには、段階的なプロジェクトの実施が効果的です。まずは簡単な作品から始め、徐々に難易度を上げていくことで、着実にスキルを磨くことができます。失敗を恐れず、新しい技術や工具にチャレンジする姿勢も大切です。

難しい作品にも挑戦してみよう

基本的な技術を習得したら、より複雑なプロジェクトに挑戦してみましょう。本格的な家具製作やインテリア製作など、様々な可能性が広がります。
家具製作では、テーブルやチェア、収納家具など、日常的に使用する実用的な作品に挑戦できます。これらの作品では、精密な寸法管理や複雑な接合技術が必要となりますが、その分完成時の達成感も大きくなります。
インテリア製作では、照明器具や壁面装飾、観葉植物用スタンドなど、空間を彩る作品作りに取り組むことができます。これらのプロジェクトでは、デザイン性と機能性のバランスを考慮することが重要です。

まとめ

DIYは、誰でも始めることができる魅力的な趣味活動です。初心者の方でも、基本的な知識と適切な準備があれば、素晴らしい作品を作り出すことができます。失敗を恐れずチャレンジし、その経験を次のプロジェクトに活かしていくことで、確実にスキルアップすることができます。
また、安全面への配慮を忘れずに、楽しみながら作業を進めることが、長く続けるコツとなります。この記事で紹介した基礎知識や技術を参考に、ぜひDIYに挑戦してみてください。作る喜び、完成時の達成感、そして自分だけのオリジナル作品を使う満足感は、きっとかけがえのない経験となるでしょう。
日本デザインプランナー協会編集部
デザイン業界の発展と専門職の地位向上を目的とした団体である日本デザインプランナー協会(JDP)編集部が運営するコラムです。
インテリアデザイン資格であるインテリアデザイナーや空間ディスプレイデザイナー®、インテリアアドバイザー、ハンドメイド・クラフトデザインの資格のハンドメイドマイスター®、ニードルフェルトデザイナー®、キャンドルデザイナーやレジンアートデザイナー、ビーズアクセサリーデザイナーや趣味の資格であるフラワーアレンジメントデザイナー、盆栽士®などを資格認定しています。
日本デザインプランナー協会編集部

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