POP広告デザイナーは、POPデザインに関する一定以上の知識やセンスを有し、状況にあったPOP作成を行えると認められたものに授与される資格です。
POPデザインにおいて欠かせない、購買意欲を高めるためのレイアウトや配色の工夫などの知識が求められます。
各種広告業や販売業など幅広い業界で活かせる資格であり、POP作成のスキルの証明や、売上向上につながるPOP作成技術の習得のために、多くの方が取得されています。
【POP広告デザイナー認定試験の内容】
・ビジネスデザインの対象媒体
・ビジネスデザインの制作手順
・グラフィックデザイン
・CGイラストのデザイン
・広告戦略とデザイン
・販促物の効果
・レタリングの基礎 など
受験資格 | 特になし |
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受験料 | 1万円(税込) |
受験申請 | インターネットからの申し込み |
受験方法 | 在宅受験(設定された6日間の試験期間内に解答し、協会宛に解答用紙を送付) |
合格実績 | 70%以上の評価 |
POP広告アーティスト®は、ビジネスデザインや制作の流れに関するさまざまな知識やスキルを身につけたものに与えられる資格です。
さまざまな種類の広告にデザインスキルを応用し、消費者の購買意欲を掻き立てるようなインパクトのあるPOPを作成する能力が求められます。
資格取得者の中には、習得した知識を活かして勤務先の雑貨店でPOP作成を担当し、売り上げに貢献された方もいます。
【POP広告アーティスト®資格検定試験の内容】
・POPイメージ広告の作成
・デザインの抽象化
・イメージの強調
・キャラクターの採用
・POPイメージ広告の要素を加える
・テキスト情報を検証
・イメージに演出を加える
・情報の優先度を決める など
受験資格 | 特になし |
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受験料 | 1万円(税込) |
受験申請 | インターネットからの申し込み |
受験方法 | 在宅受験(設定された6日間の試験期間内に解答し、協会宛に解答用紙を送付) |
合格実績 | 70%以上の評価 |
POP広告クリエイター技能審査試験は、小売業やサービス業における販売・販売促進業務に携わる職員のPOP作成能力を審査する、厚生労働省の認可を受けた公的資格試験です。
商品の販売に関わる人々のPOP作成技術や社会的・経済的地位の向上、サービス業の発展への貢献を目的として、1987年から実施されています。
学科と実技の形で行われる試験では、単なるレタリング技術だけでなく、幅広いPOP広告作成能力が問われます。
【POP広告クリエイター技能審査試験の内容】
・学科試験:販売促進一般とPOP広告/POP広告の種類と役割/POP広告作成の一般知識/POP広告作成の一般知識 など
・実技試験:レタリング(角ゴシック、丸ゴシック)/装飾文字による横長熟語/ショーカード作成/プライスカード作成 など
受験資格 | 特になし |
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受験料 | 5,500円 ※個人での申し込みの場合は別途郵送切手代168円が必要 |
受験申請 | 郵送 |
受験方法 | 会場(全国主要都市) |
合格実績 | 学科試験・実技試験ともに100点満点の60点以上 |
カラーセラピーは、心理療法のひとつであるカラーセラピーに関する知識を有するものに与えられる資格です。
カラーセラピー(色彩療法)は、色の生理的効果や心理的効果を利用し、心身のバランスを取ることを目的とした治療法です。
資格取得後は、カラーセラピストとしてカウンセリングを行ったり、習得した知識を活かして講師活動を行ったりできます。
【カラーセラピー資格検定試験の内容】
・色のはたらき
・色の表示
・色彩調和
・色彩効果
・カラーコーディネーションの意義 など
受験資格 | 特になし |
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受験料 | 1万円(税込) |
受験申請 | インターネットからの申し込み |
受験方法 | 在宅受験(設定された6日間の試験期間内に解答し、協会宛に解答用紙を送付) |
合格実績 | 70%以上の評価 |
色彩インストラクターは、HSV色空間などの色の表現方式をはじめとする、色に関する専門知識を有するものに与えられる資格です。
試験で問われる色相・彩度・明度・色味・色のコントラスト・ハレーション・色覚異常の方に配慮した配色などの知識は、POPデザインにも大いに活かせるでしょう。
【色彩インストラクター資格検定試験の内容】
・色の性質
・色と心理
・色を表し伝える方法
・配色と色彩調和
・光から生まれる色 など
受験資格 | 特になし |
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受験料 | 1万円(税込) |
受験申請 | インターネットからの申し込み |
受験方法 | 在宅受験(設定された6日間の試験期間内に解答し、協会宛に解答用紙を送付) |
合格実績 | 70%以上の評価 |
カラーアドバイザーは、色の性質や特質、色が心理面に与える作用などを理解したものに与えられる資格です。
色の専門家として的確な助言をするために必要な、色に関する専門知識の習得が求められます。
ファッション・インテリア・プロダクト・建築など、多くのビジネスシーンで役立つ資格であり、実際にデザイン業界への就職やファッションデザイナーを目指す方が取得されています。
【カラーアドバイザー認定試験の内容】
・色彩の歴史的発展と現状
・生活者の視点からの色
・生産者から見た色
・色の表示
・色彩調和 など
受験資格 | 特になし |
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受験料 | 1万円(税込) |
受験申請 | インターネットからの申し込み |
受験方法 | 在宅受験(設定された6日間の試験期間内に解答し、協会宛に解答用紙を送付) |
合格実績 | 70%以上の評価 |
POPに掲載する情報の過不足は、消費者の購買意欲を削ぐ原因になり得ます。
情報の少なすぎるPOPでは、商品の魅力を十分に伝えられません。
また、伝えたい内容をすべて盛り込んだ情報過多のPOPは、見るものを疲れさせ、商品の魅力を半減させてしまう可能性もあります。
POPには、一瞬目にしただけで商品についてある程度理解できる、適度な量の情報を掲載することが大切です。
・ターゲットの年齢・性別
・商品の特徴
・おすすめしたい点(価格や性能)
・今買うべき理由(特価・期間限定価格)
これらの情報を整理し、あらかじめ掲載する情報を選定してから、POP作成にとりかかりましょう。
POPに掲載する内容の選定を終えたあと、次に重要となるのが情報の優先順位づけです。
優先度の高い内容を視線の向かいやすい位置に大きめに配置し、そのほかの補足情報は小さめに色を統一して載せるなどのメリハリをつけることで、消費者が商品のアピールポイントを瞬時に理解できるPOPに仕上がります。
また、順位づけを行うことで、一度選定した情報をさらに整理でき、より重要な内容だけを残した見やすいPOPを作成できます。
見るものを惹きつけるPOPには、商品のイメージに合う写真やイラスト、フォントがうまく取り入れられています。
また、適度な種類の色が規則性をもって使用され、色の生理的・心理的効果を応用した配色が施されているのも、魅力的なPOPの特徴です。
具体的な数字やキャッチーなフレーズも、目立つPOPの重要な要素となります。
派手な色使いや奇抜なデザインが、消費者の目を引くとは限りません。
商品の魅力がもっとも伝わるデザインや配色の考案には、POP広告資格やカラー資格をとおして身につけられる知識が大いに役立つでしょう。
POP広告資格は、広告デザイン関連の仕事で大いに活かせます。
店頭で商品を販売するシステムがなくならない限り、POP作成業務がなくなることはありません。
広告制作や広告デザインの仕事は需要が高く、求人数も常に多いため、これからも必要とされ続ける職種であるといえます。
資格取得で習得したターゲットを意識したデザインや配色、ポイントをおさえた見やすくインパクトのある配置などの知識があれば、スキルの高い広告デザイナーとして重宝されるでしょう。
スーパーやアパレルショップ、カフェなど、商品が並ぶところには必ずPOPが存在します。
人気コーヒーチェーン「スターバックス」の店頭やメニューボードの黒板アートは、メディアにたびたび取り上げられるほど話題となっています。
特に、女性をターゲットとした店舗ではデザイン性の高いPOPが設置されていることも多いため、思わず足を止めて眺めたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
POP作成は、広告デザイナーに依頼するだけでなく、従業員の中で業務として割り振られるケースも多々あります。
POP広告資格の取得をとおして学んだ知識は、アルバイトやパート先でのPOP作成にも活かせるでしょう。
POP広告資格取得で習得した知識やスキルを活かして、講師活動を行うことも可能です。
自分でスクールを立ち上げたりカルチャーセンターで活動したりする以外に、在宅でセミナーを開くこともできるため、家事や育児の合間に行う副業としてもおすすめです。
パート先でPOP作成を任されることもあるため、POP作成のノウハウは、主婦層にとっても有益な情報となり得ます。
POP作りのコツを知りたい方に向けた講座は、女性を中心に需要が高く、講師としての活躍の機会も多く得られるでしょう。
POP作成に関する書籍は数多く出版されているため、独学で手軽に勉強を始められます。
ただ、資格取得に必要となる専門知識を学ぶには、書籍の情報だけでは不十分な場合があります。
また、多くの書籍の中から資格試験で問われる内容に合ったものを選択するのは、容易ではありません。
書籍での学習は、デザインについてある程度学んだ経験のある方が、知識の再確認や復習に取り入れるのがよいでしょう。
デザインについて学べる学科のある専門学校は多数存在します。
専門学校に入学すれば、POP作りに必要な知識も含め、デザインについて幅広く学べるでしょう。
ただ、時間と場所に縛られることや、まとまった学費が必要なことから、数年単位でデザインの勉強に専念できる方に向いている勉強法といえます。
また、POPに関するセミナーも全国各地で開催されており、セミナーに足を運んで学ぶことも可能です。
しかし、専門学校と同じく時間と場所に制限があるうえ、一度の受講で資格取得に必要なすべての知識を習得するのは難しいため、セミナー受講のみで資格取得を目指すのは現実的ではありません。
セミナー受講で実践的なスキルを身につけつつ、次にご紹介する通信講座での学習をあわせて行うとよいでしょう。
自分のペースで着実に資格取得を目指したい方には、通信講座の受講が向いています。
「SARAスクールジャパン」「諒設計アーキテクトラーニング」では、POP広告デザイナー、POP広告アーティスト®の2資格の学習を同時に進められる通信講座が開講されています。
さらに、「SARAスクールジャパン POP広告プラチナコース」「諒設計アーキテクトラーニング POP広告デザイナーW資格取得講座 スペシャル講座」を選択すれば、講座修了と課題提出のみで2資格の同時取得が可能です。
わかりやすいオリジナルテキストで焦らず学習を進められるため、POPデザインについて初めて学ぶ方にもおすすめの方法といえるでしょう。
POPは、消費者の目を惹きつけ、購買意欲を掻き立てるのに欠かせない販促ツールです。POP広告資格を取得することで、POPデザインに関する基礎知識や、レイアウト・レタリングなどのP...